「マハレ珍聞」の刊行について

西田利貞


 「マハレ珍聞」を皆様にお届けします。マハレ野生動物保護協会は、長らく、日本語によるニュースレターをほとんど発行せず、邦人会員にはご迷惑をかけっぱなしでした。このたび、研究者以外の方に大勢入会していただいたのを期に、「パン・アフリカ・ニュース」と同時に邦文ニュースレターを発行することにしました。日本モンキーセンターのリサーチフェローである中村美知夫さんが編集してくださいます。会員の皆様の投稿を歓迎いたします。毎年5月末と11月末が原稿の締め切りです。
 「マハレ珍聞」の名称は、1980年代に、私が「カソゲ珍聞」と題して、チンパンジーのめずらしい行動を観察したとき、カソゲで手書きしたのをコピーして、マハレの研究者10名程度に配っていた"新聞"の名前から取りました。珍聞は「チンプ」(チンパンジーの略称)の懸けことばです。そのときどきのチンパンジーのおもしろい生態や、マハレ公園の新しい展開を紹介しますので、ご期待ください。

(にしだ としさだ・マハレ野生動物保護協会日本支部会長)



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