マハレ野生動物保護協会(MWCS-J)
からのお願い

MWCS-J 代表 保坂 和彦


 ご存じのように、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが世界を跨ぐ人の往来を阻む状況が続いています。3 月下旬以降、カンシアナ基地に滞在する研究者はいない状況となり、各研究者の研究活動に大きな支障が生じると同時に、研究者の海外渡航を前提におこなわれてきたMWCS-J の現地活動も停滞を余儀なくされています。目下、ポスドクを中心に日本にいる研究者が、公園内に残るマハレ野生チンパンジー研究プロジェクト(MMCRP)の現地スタッフとSNS(DM、電話)によるコミュニケーションを駆使して、最低限の調査活動と感染予防対策の指示を出してくれています。すでに、限定的に観光事業を再開した国立公園当局にとっても、チンパンジーの個体ごとの健康モニタリング調査など研究者と連携する必要が生じている状況があります。MWCS-J としてもMMCRP の現地スタッフの公園内滞在と調査活動を側面支援し、マスク支給や現地生活支援をおこなうことにしました。収支報告については、次号でおこないますが、今後とも当協会へのご支援をよろしくお願い申し上げます。


(ほさか かずひこ・鎌倉女子大学)




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