今号「珍道中」に掲載の��橋康介さん（中京大学）の記事にあるように、今年私は��橋さんと、マハレのチンパンジー調査に携わる多くのトングウェの方々が暮らすカトゥンビ村に数日間滞在しました。その際、目撃した地元の子どもたちの見事な遊びを報告します。
　写真1 は、ある日の昼下がりの空き地の様子です。数名の子どもたちが、何やら「建築作業」をしています。左手に見える棟梁役の子の指揮下、私たちが外出中にどんどん作業が進んでいきます。どうやら、私と��橋さんという外国からの珍客に、見せたいものがあるようです。夕方に帰ってみると、写真2 のような「家」が完成しているではありませんか！近くで手に入るヤシの葉や木の枝などを、紐で括りつけて組み合わせてあり頑丈です。内部の作りも精巧で、「玄関」をくぐると、壁で複数の「部屋」が仕切られ、「椅子」代わりのレンガが置かれていました。…ここで普通に暮らしていけそう！

写真1「 棟梁」の指揮下、建設作業中

写真2 完成した「家」と得意げな子どもたち

（しまだ まさき・帝京科学大学）