西田利貞先生お別れ会

報告者 中村 美知夫


 2011年10月2日に、京都大学およびウェスティン都ホテル京都において、同年6月7日にご逝去された西田利貞先生のお別れ会を挙行しました。

 会は15時から開始され、西田先生の同僚、友人、後輩、教え子などを中心に200名以上の方々にご参加頂きました。おいで頂いた方々には、西田先生の御略歴、およびPan Africa Newsの追悼特集号を配布しました。

 まず、最初の会場である京都大学理学研究科の大講義室では、河合雅雄先生、伊澤紘生先生、大塚柳太郎先生、ウィリアム・マックグルー先生、中村美穂先生、保坂和彦先生にそれぞれ異なる時代の西田先生に関する想い出をお話し頂きました。また海外のチンパンジー研究者やマハレの研究アシスタントから寄せられたビデオメッセージを字幕付きで紹介させて頂きました。最後に、ご長女の郁子様からご家庭での西田先生の想い出話をご紹介頂きました。どのスピーチも、西田先生の気さくなお人柄が偲ばれる心のこもったものでした。


理学研究科の会場:ランガム博士のビデオレター


 18時からは、ウェスティン都ホテル京都に会場を移し、献花式をおこないました。西邨顕達先生に御発声を頂いて献杯した後、西田先生の写真や想い出の品などの展示、西田先生が撮影されたビデオ映像などを見ながら、それぞれ先生の想い出話をして頂きました。最後に、奥様の晴子様からご挨拶を頂き、20時に会を終了致しました。


ホテルでの献花式の様子


 会をおこなうに当たって多くの方々からご寄付を頂きました。残金は西田先生が設立したこのマハレ野生動物保護協会で預からせて頂き、先生のご遺志に沿ってチンパンジーの保全や、先生の研究を支え続けたトングウェの子弟への就学・教育支援等に充当していきたいと存じます。

(なかむら みちお 野生動物研究センター)



第18号目次に戻る次の記事へ