日本大使がマハレを訪問

中村 美知夫

 

写真1: 参加者に対してご挨拶される中川大使.


  中川坦(ひろし)駐タンザニア日本大使が2009年6月4日にマハレを訪問されました。日本大使館には、マハレ近隣のカトゥンビ村に小学校を建設するための草の根無償資金協力をいただく等、これまでにも様々な形で支援を受けてきたのですが、歴代日本大使の中で実際にマハレを訪問されたのは、中川大使が初めてです。

  今回の訪問の目的は、EUが資金援助をしているフランクフルト動物学協会がおこなってきたプロジェクトの終了を記念するセレモニーに出席するためでした。マハレは古くから日本との関わりが強く、長年にわたって日本人が研究を続けてきただけではなく、日本の国際援助によって国立公園になったという経緯もあって、日本大使もEU大使から招待されたようです。



写真2:セレモニーの様子.


  中川大使の他に、駐タンザニアEU大使、タンザニア天然資源・観光省副大臣、タンザニア野生動物研究所所長、タンザニア国立公園局局長、キゴマ県知事など、普段目にすることのないお偉方がずらりと並び、調査助手たちは少し緊張の面持ちで遠巻きに様子を眺めていました。

  一泊だけの滞在であったため、残念ながらチンパンジーを見ていただくことはできませんでした。是非もう一度訪問し、今度こそはチンパンジーの魅力的な姿に触れていただきたいものです。


  在タンザニア日本大使館ホームページの「タンザニア見聞録」第4回に「チンパンジーが取り持つ縁」として中川大使のエッセーが掲載されていますので、そちらも併せてご覧ください。

http://www.tz.emb-japan.go.jp/kenbunroku4_j.html


(なかむら みちお 京都大学・野生動物研究センター)


   


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